相手に謝罪する時にどんな言葉を使うべきか、一度は悩んだことがあるはずです。
「この言葉を使うことで相手をさらに怒らせてしまうのではないか…。」なんて考えてしまうこともありますね。
また、「ごめんなさい。」って謝罪の言葉が誰にでも、どのケースでも使えると考えてしまっている人も多いみたいで、今回はそんな謝罪言葉の使い方について紹介していきます。
ごめんなさいはタメ口ではない!が上司や取引先の人には使わないのが無難!
「ごめんなさい」という謝罪の言葉はタメ口だと思われている方も多いかもしれません。
実は「ごめんなさい」は丁寧語です。
厳密に言うと、失礼に当たる言葉ではないのですが、これがビジネスシーンで使われるとなると大きな問題になります。
上司や先輩、お客様への謝罪に「ごめんなさい」はダメです。
やはりビジネスシーンで使う謝罪の言葉は「申し訳ありません」がベストです。
もちろん普段日常で使っている「ごめん」は「ごめんなさい」とは違います。
「ごめん」はタメ口にあたるので、ビジネスシーンでは絶対に禁止です。
うっかり使ってしまわないように注意しましょう。
ごめんなさい、ごめん、すみません、申し訳ありませんの違いは?それぞれの使い方を解説
こちらのように謝りる言葉って多くありますが、使い分けがしっかりできる人って意外と少ないのではないでしょうか。
- ごめんなさい
- ごめん
- すみません
- 失礼いたしました
- 申し訳ありません
社会人として使い分けや適したケースを覚えることは大切です。
それぞれ使い方について解説します。
【友達会話向き】「ごめんなさい」の使い方
親しい友達への謝罪では「ごめんなさい」を使っても大丈夫です。
きちんと謝罪の意思も伝わりますし、むしろ丁寧です。
「申し訳ありません」というビジネスシーンで使う謝罪の言葉よりも、謝りたいという気持ちも相手に届く言葉です。
「ごめんなさい」は「御免」の丁寧語となります。
「非礼や過ちを詫びて許しを請う」というすごく丁寧な意味になります。
きちんと意味を理解すると、使ってもいい相手とダメな相手がはっきりとわかってきますよね。
【友達会話向き】「ごめん」の使い方
「ごめん」や「ごめんね」という謝罪の言葉は、丁寧語である「ごめんなさい」とは違ってとても砕けた言い方になります。
どちらかといえば、家族や本当に親しい友達に相手の謝罪に使う言葉ですね。
ぐっと距離が近い関係なのが、謝罪の言葉1つでもわかります。
「ごめんなさい」は「御免」の丁寧語であることは先にもお話したとおりです。
「ごめん」は丁寧語ではないのですが、プライベートではよく使う言葉ですよね。
ビジネスシーンで使うのは、もちろんNGですが、仲の良い友達や家族に対して使うのOKです。
【日常会話向き】「すみません」の使い方
「すみません」という謝罪の言葉は、ビジネスシーンで使われる「申し訳ありません」よりも軽い謝罪の言葉です。
「すみません」も「ごめんなさい」と同じ丁寧語になります。
こちらは、謝罪とともに、恐縮しているということを相手に伝えるとができます。
ただ少し注意も必要です。
ビジネスシーンでは、軽い謝罪としても「すみません」はちょっと軽すぎます。
「恐れ入ります」こちらが軽い謝罪としては正解だと覚えておいてください。
【日常会話向き】「失礼いたしました」の使い方
ビジネスシーンでよく使われる「失礼いたしました」ですが、実はビジネスシーンでは適さない言葉なのです。
もちろん丁寧語ではあるのですが、「失礼いたしました」は謝罪の言葉としては、微妙な言葉です。
自分の無礼(失礼)を相手に伝える言葉ではあるが、謝罪の言葉ではないという解釈ができるからです。
職場でも使いがちな「失礼いたしました」ではなく、「申し訳ありません」を使うほうが無難でしょう。
少しの違いでも、相手に与える印象が変わってきます。
【ビジネス向き】「申し訳ありません」の使い方
謝罪の言葉「申し訳ありません」と「ごめんなさい」の違いに戸惑うこともあるでしょう。
まず一番大切なことはビジネスシーンでは「申し訳ありません」が正解だということです。
謝罪は丁寧な順に「申し訳ありません」、「すみません」、「ごめんなさい」となります。
目上の人やお客様への謝罪の際には、「申し訳ありません」を使うように心がけましょう。
「申し訳ありません」、「申し訳ございません」はこちらの非礼や失敗を弁明する余地もないという意味になります。
全面的にこちらの否を認め、謝罪をしている言葉です。
親しい間柄で使う「ごめんなさい」とは全く違う意味であることを覚えておくと間違いないです。
ビジネスシーンで謝る場合のNG行動
謝罪の言葉も大切ですが、それ以上に謝罪を心からしたいという態度を表すことが大切です。
実は謝罪時の態度が悪かったことでさらに相手を怒らせてしまうケースって意外と多いのです。
これから紹介する謝罪時のNG行動をしっかりと理解して、穏便に謝罪できるようにしましょう。
NG行動1:誠意が表れていない
謝罪の際、相手に誠意が伝わらない謝罪は相手を更に怒らせてしまうだけです。
声のトーンや、伝える順番、選んだ言葉は表情などで、相手はこちらの心情を観察しています。
表面上の謝罪であるかないかなどは、すぐに相手に知れてしまうものです。
まずは丁寧に相手に接することを心がけていれば、「誠意が感じられない」なんてお叱りを受けることはないでしょう。
NG行動2:黙ってしまい詳しく話さない
上司からおこられてり、お客様からのクレームで怒鳴られたした時、びっくしりて黙ってしまうこともあるでしょう。
そうはいっても、やはり謝罪の場面で黙り込むのは危険です。
相手はこちらが話し合うことを避けていると誤解して、余計に怒りを買ってしまう恐れもがあるからです。
パニックになって離すこともできないときは、なんでも良いので声を出しましょう。
言葉に詰まっても大丈夫です。
相手に何かを伝えようとしている姿勢が伝われば、相手が怒り続けることは可能性も少ないでしょう。
NG行動3:謝る前に原因や起きてしまった理由を話す
謝罪の場面でやってしまいがちな行動に、謝る前に原因や起きてしまった理由を話し始めるという行動があります。
これは無意識のうちにやってしまいがちなのですが、相手にとっては言い訳に聞こえてしまいます。
まずは謝罪の言葉を述べるのが鉄則です。
相手がこちらの話を聞いてくれる状態を作ってからの、原因や理由の説明を心がけましょう。